
|
|
|
|
| 川原茶業4代目 ~茶と共に~ |
|
 |
|
茶業に携わってかれこれ42年になる。家業は私で4代目。
昔のお茶づくりと言えばお茶炒り釜が一つあるくらいで、お茶の技術を身につけるには、科学的審査法や教科書がある訳ではなく、自分の目、鼻、手、舌、勘で茶の品質の良し悪しを判断してきた。そのすべての経験がお茶の信用につながる、いわゆる官能審査法である。茶の審査には、まず外観、香り、味、水色、鮮度と順に審査をしていくが、お茶の価格は各店主がその時の判断と相場を交え、自由に決める。
また、茶は正直である。精魂込めて作ると茶の味は良く、茶に情を抜くと又味が微妙に変わる。自分の製造した商品はすべて我が子同然である。人と茶、心と心が通うように、茶も私に茶心を与えてくれる。本当に素直な子である。昔からよく言う「嫁をもらうなら親を見よ」。まさに商品も同じである。外見ばかりじゃ信用につながらない。商品の審査委員は消費者であるからきびしい。
また茶は飲む人にも答えてくれる。ケチな人にはケチの味、豊かな人には豊満な味。お茶は作る人、注ぐ人、飲む人の気持ちを味で評価してくれるのでおもしろい。さて自分も茶にどう評価されようか、生涯、茶と共に精進をしていきたいと思う。 |
|
川原茶業4代目店主 川原 秀清 |
|
|